令和3年6月18日、事業再構築補助金「通常枠」の採択結果が発表されました。
申請要件を満たした14,843者のうち、採択された事業者は5,104者。採択率は34.3%です。申請要件を満たさなかった16,968者をベースに算出すると、採択率は30%になります。
事業再構築補助金が公表された当初、予算規模が1兆円を超えていたこともあり、採択されやすいバラマキの補助金ではないか?という見方が多かったように思います。その後、事業再構築指針等の資料が公表され、これはやはり要件を満たすのはかなり厳しい、という見方が多数を占めるようになりました。
3割程度しか採択されないという採択結果をみると、やはり簡単な補助金制度ではなかったんだな、と思いました。
今回、補助金事務局では、「第1回公募結果の概要について」という資料を公表しています。この中に認定支援機関別の応募・申請・採択状況という資料があります。
やはり、中小企業診断士が認定支援機関となった案件は他の案件と比較して採択率が高い傾向にあるようです。さすが経営コンサルタント唯一の国家資格。採択率は応募件数ベースで43%、申請件数ベースで48.9%に達しています。
一方、行政書士は応募件数ベースで27%、申請件数ベースで32.6%です。
私自身は認定支援機関となっていますが、そもそも認定支援機関となっている行政書士自体少ないと思うので、件数は少ないですね。
金融機関や顧問税理士などが認定支援機関になって、実際の書類作成は行政書士がしているケースもあると思うので、この結果が全てではないと思います。
今回、「認定支援機関とともに計画を作成する」というのが応募要件となっていますので、ここはグレーな気がしますが。
今回、私は3社の支援に入りました。うち2社が採択されています。1社は私、もう1社は金融機関が認定支援機関になっています。
採択された後も、交付決定から事業の実行、そして実績報告まで、1年程度はお付き合いすることになります。最後までしっかりサポートしたいと思います。
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